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ウィワクシア Wiwaxia corrugata
ウィアクシア(Wiwaxia corrugata)はカンブリア紀中期の絶滅した海水生動物であり、バージェス頁岩動物群のメンバーである。その系統については議論が続いているが、口器についての最近の研究から、軟体動物に分類されると考えられる 3)
ウィワクシア #02
体長は最大でも5cm程度である。ウィワクシアは,腹面をのぞいて全身が葉状の硬皮(sclerite)で覆われており、背部には先端部がゆるく湾曲した短剣状の棘構造の配列が見られる 1)
これらの鱗状硬皮は、背面、側面、腹側周縁などで形状が異なる。また、背部の棘も等間隔に並んでいるわけではない 1)
ウィワクシア #03
鱗状硬皮や背部の棘には回折格子状の線条が見られ、マーレラ同様に、深度や光の角度で反射光の色が異なっていた可能性がある。このような構造色は、背部の棘と合わせ、捕食者からの防御の役割を果たしていたと考えられる 2)
腹側表面には口器以外に明瞭な構造の痕跡は見られず、また運動器官も付属肢も、眼、触角などの感覚器も見られない 1)
ウィワクシア #04
形態からは、ウィワクシアが泳いでいる姿は想像し難い。ちょうどヒザラガイ(多板綱)やカタツムリ(腹足類)のように腹側の筋肉質の「足」で海底の堆積物表面を這い回っていたのだろう、つまり表在性生物だったと思われる。藻やバクテリアでできた基質を掻き取って食べていたか、あるいは排泄物中の有機物を食べていたのかもしれない。
小さな標本には背中の棘がないことから、小さな幼体は埋在性、すなわち、捕食から逃れるために堆積物の中で生活していたことが考えられる 1)
ウィワクシア
2015年1月 制作
2020年9月-10月 再制作