三共堤・丸田沢堤の自然
ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis (メランチウム科)
ショウジョウバカマ2輪
春,比較的早く咲く花としてはなかなか見応えのある花である。陽当たりがいいとは言えない,しかも湿った法面が好きなのか,ロゼット状の葉が地面に直に張り付いていることも手伝い,幾分損をしているかもしれない。
ショウジョウバカマ蕾
なぜ「猩猩袴」なのか首を傾げてしまう。花が精一杯に開くと,結構ボサボサ頭である。むしろ,早起きさせられ,櫛も入れぬままペタンと座り込んだ女の子みたいにも見える。
ショウジョウバカマ花1
1つの花茎に,雄しべが6本,6枚の花弁(合弁)の花が6個ついている。単子葉なので6づくし,と書いてよく調べると,1つの花茎に6個の花とは限らないようだ。
ショウジョウバカマ花2
株によって,青味が濃い紫色から赤が優っているものまで,色は微妙に違っている。
ショウジョウバカマの花後
花が終わると花茎がグッと伸びるようである。
ショウジョウバカマの花後拡大
実を作り始めても,まだ花の名残りを残した形である。