三共堤・丸田沢堤の自然
イヌシデ Carpinus tschonoskii (カバノキ科)
結構な大木が散策路に面して生育しており,これは名札もついているのですぐわかる。近縁種のアカシデと区別がつかないが,花の季節(4月)にはその色から遠目にもはっきりと違いがわかる。
樹皮も,アカシデと区別できない。
花は地味である。
花が咲いていても,それとわからない。花穂は枯れて道にたくさん落ちてくる。そしてやっと花が咲いていたことに気づく。
大きなイヌシデの木陰は,夏の散策で一息つける場所である。
花が目立たなければ,実も目立たない。小さな葉のような構造で被われている。これもアカシデと区別し難いが,イヌシデはこの包の縁がギザギザ模様(鋸歯)である。
風で落ちた実を拡大して撮影してみた。種子が隠れているのが見える。