三共堤・丸田沢堤の自然
ヒメコウゾ (コウゾ) Broussonetia kazinoki (クワ科)
ヒメコウゾの雄花と雌花
枝の上の方に雌花,下の方に雄花ができる。なんとも変わった花である。どちらも小さな花の集合である。雌花の赤いヒゲは雌しべ。それにしても,花粉が飛び,重力で下に落ちることを考えると,雌花が下の方が合理的だと思うが,なぜ雌花は上なのだろうか。
ヒメコウゾの雄花
雄しべが顔を出しているのがわかる。
ヒメコウゾの雄花と雌花2
注意していれば雌花には気づくかもしれないが,雄花は地味であり,昨年できた実の残りみたいに見える。
雌花はしばらくイガイガの粒として枝にぶら下がっているが,7月になるとイチゴのような実になる。クワの仲間なのでクワの実にも似ているが,クワよりも形がきれいである。
ヒメコウゾの実
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