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サカバンバスピス Sacabambaspis janvieri‭
サカバンバスピス #01
サカバンバスピスSacabambaspis janvieri は、ボリビアのオルドビス紀堆積層で発見された海生無顎魚類であり、アランダスピスと同じ翼甲類(翼甲亜綱)の一種である 1), 2)
サカバンバスピス #02
体長は25cm程度で 4)、背腹2枚のシールド構造で挟まれた頭部・胴体で、背側は比較的平らで腹側はいくぶん丸みを帯びている 3)。菱形の小さな板状構造の配列が背腹両シールドを隔てており、それらの間に鰓があると考えられている 2)
眼は硬質の環状構造で囲まれ、まるで自動車のヘッドライトのように、体の正面に並んでいる 2)。現生魚類のように側線を持っていたと思われる 4)
サカバンバスピス #03
サカバンバスピスには顎がないので、海底の堆積物中の生物の遺骸や有機物などを食べていたのだろう。口から水や泥を吸い込み、その中から餌となるものを濾過していた可能性もある。
サカバンバスピス #04
尾は背腹で形状・大きさの異なる異尾である。背側が比較的大きく腹側は小さい皮膜の鰭があり、脊索をともなう軸が長く伸びて先端は小さな葉状の鰭となって終わっている 3)。泳ぎは上手ではなかっただろう。
サカバンバスピス
2019年1月 - 4月 制作
参考文献・サイト:
  1. Gagnier PY, Blieck ARM, Rodrigo S G (1986) First Ordovician vertebrate from south America. [abstract] Geobios 19(5):629-634. (DOI: 10.1016/S0016-6995(86)80058-4.)
  2. Janvier P (1997) Arandaspida. Version 01 January 1997 (under construction). in The Tree of Life Web Project
  3. Pradel A, Sansom IJ, Gagnier PY, Cespedes R, Janvier P (2006) The tail of the Ordovician fish Sacabambaspis. Biol. Lett. 3, 72-75. (DOI:10.1098/rsbl.2006.0557.)
  4. Prehistoric Wildlife(accessed 2019.05.11)